日本の職人芸術ともいえる日本刀は現在のハイテク製品のように主要輸出品だった。中国という国は今も昔も絶対に盤石な基盤の上に成り立っているわけではなく日本以上に魑魅魍魎が跋扈する国柄だ。日本あるいは朝鮮人のアウトローである倭寇はこの武器商人であったわけだ。今でも昔でも政府に対する暴動は中国のお家芸だからここにすぐれた武器が供給されるのは政府としては困った問題なのだ。倭寇鎮圧の要求はこういった事情から出されたものだ、かねながしんのうは九州に勢力を保っていたので明は彼に親書を送り日本国王に封じたんだ。この後義満が日本国王になるんだが倭寇はといえば相変わらずのさばっているわけだから、明としても日本は扱いにくい国だったことだろう。この後対馬が占領されたりして領土問題に発展したりするのだが、この時代の日本と明の関係を見ていると、全く今と変わらないことがわかる。中国は強権的であるにせよ、論理的であり国益侵害に対しては断固たる措置をとる国だ、一方日本は視野狭窄で状況に応じて主義主張を変える、そこには論理はなく当面の国益と信仰に近い自尊心しかない。
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